採用情報

わたしたちにとって人材は、人財です

家具がつくれたり、図面がかけたり、いわゆる即戦力になってくれるかたは、とても魅力的です。
なぜなら家具職人に限らずですが、職人と呼ばれる人材は高齢化が進み、どんどん減ってきていますから。

わたしたちの会社には、現在20代~70代の職人が6名在籍しています。
人材の育成とベテラン職人から若手職人への技術の継承は大きな課題だと感じています。

表面的な技術は何度か繰り返せば、それなりに身につくかもしれませんし、知識も覚えることはできるでしょうが、そこに経験というバックボーンが備わらなければ、真似事ではないホンモノの技術の熟成や応用力は身につかないと思います。
ベテラン職人が経験から得た「感覚」というものは、そのまま形にして伝えることはできません。

いま、若手職人は前向きに貪欲に仕事に、家具に向き合ってくれている。そのことが弊社の未来をあかるく照らしてくれています。
わたしたちにとって人材は、人財です。

わたしたちが一緒にはたらく仲間に求めるもの

それでも、わたしたちが一緒にはたらく仲間に求めるものは、即戦力ではありません。

オーダー家具をつくる作業は、使い手であるお客様と、聞き手であるスタッフや設計者と、作り手である家具職人との共同作業です。
職人が向き合うべきは家具だけでなく、その先にいらっしゃるお客様と、さらにその先にあるお客様の未来の暮らしだと思います。
お客様の思い、求めること、設計者の意図、材料の性質などを理解し、咀嚼し、かたちにする力が必要であり、そのために他者と丁寧に積極的にコミュニケーションがとれる力が必要です。

コミュニケーション能力は一朝一夕に身につくものではありませんが、努力することはできます。
その努力の第一歩として、一緒にはたらく仲間同士でも、お客様や現場監督さんや他社の作業員さんにも、きちんと気持ちのいいあいさつができるひとであることが大切です。

よく建設現場に行くと、車のダッシュボードの上に足を載せてタバコをふかしてるような作業員さんをみかけます。
あまり気分のよいものではありませんし、お客様や近隣の方がみたら怖いなと思うかもしれません。
弊社の職人にそのようなことをするひとは、ひとりもいません。仮にいたら、それを注意できる関係性ができています。
身だしなみや節度ある態度は、職人である前にひととして大切なことです。

どれも特別に難しいことではありませんが、弊社が職人やスタッフを採用する際に重視し、求めていることです。


現在募集中の職種

わたしたちcozy.およびテクノウッド寺田では、現在「家具職人」を若干名募集しております。
ハローワークさんの紹介を通じてご応募いただくか、ハローワークさんのオンライン自主応募経由でご応募いただくか、弊社あてに直接お問い合わせのうえご応募いただくか、いずれの方法でも受け付けております。

わたしたちが求める「ひと」については、上の方にすでに書いております。
くわえてお伝えするなら、家具職人は「家具がつくれるだけのひと」ではありません。
ここはたった一人の工房ではなく、仲間と一緒に大きな仕事を進めていくこともある職場です。
独りよがりも、人まかせも、いけません。
仲間とコミュニケーションをとりながら、作業を進めていくことが大切です。
お客様の思いや暮らしにまで思いを巡らせ、思いやりを持って製作することが大切です。
お客様のため、仲間のため、自分のために一生懸命になれることが大切です。
そんな資質をもったうえで「家具もつくれるひと」を求めています。

また「家具だけをつくるひと」を求めているわけではありません。
弊社では本人の希望やスキルにそって、「設計」や「塗装」「web制作」など家具製作以外の家具にまつわる業務の習得、従事を積極に進めており、実際に複数の職人が多能工として日々がんばっています。
すべてのひとに「多能工たれ」とは言いませんが、多能工化により柔軟な組織をめざし、職人自身にモチベーションやスキルアップの機会が増えることを望んでいます。

さて、すでに家具職人と呼べるひともいれば、これから家具職人になりたいひともいることでしょう。
弊社には家具職人にとってもチャレンジングな仕事ができる環境があります。
また家具職人を目指すひとがしっかりその道を歩んでいける仕組みがあります。
どちらの方にも広くご応募いただけますよう、心よりお待ちしております。


*条件面などはハローワークの募集要項をご確認いただけますようお願いいたします。
 気になることや詳細については、お問い合わせいただくか、会社訪問の際などに直接質問してください。


*弊社ではよりよい職場、働きがいのある職場、仕事以外でも楽しい職場になるように取り組んでいることがあります。
 ご応募を検討されている方の検討材料になればと思い、ご紹介させていただきます。

①就業後および会社休業日に工場等の施設・設備を開放しています。
 技術向上など自己研鑽のためでなくても構いません。
 趣味のこと、暮らしや家にまつわることなど、やりたいことは問いません。
 また弊社従業員の家族の方の同伴利用も可能です。
②自身で使用する工具や道具類の購入にあたり、補助金制度があります。(年間上限金額あり)
③資格取得や技能検定などの受験費用負担などスキルアップ応援のため、補助金制度があります。(年間上限金額あり)


「ここに入ったら、どんな仕事をしてどんなふうに過ごすのか?」 
特に未経験の方は不安もあることと思います。
そこで「家具職人さんのある日のスケジュール」を書き出してみます。
応募される方の参考になれば幸いです。

出社時刻はひとによっていろいろですが、早い人で7時半すぎにはやってきて、遅くても始業時間の5分前にはみんな揃います。
なので毎朝だいたい7:55頃に朝礼がはじまります。その日の予定の確認や現場からの伝達などがあります。
さて、チャイムが鳴って今日も仕事がはじまります。

→8:00始業。今日は9時から現場実測があるので、そのための道具や車両の準備をし、出発までの時間は担当する家具の図面を確認したり、製作の下準備をします。
→9:00前に現場到着。ゼネコンさんの現場担当者にあいさつし、現場に入ります。現場実測や壁下地の確認、搬入経路の確認などは、家具を正確に製作し、安全に納品、取り付けするために大切な作業です。
→現場から会社に戻る途中に10時の休憩時間に差し掛かったので、近くのコンビニで軽く休憩してから戻ります。
→でざいん部にて現場実測での情報を図面に反映させます。設計職も兼任する職人さんはCADを使います。
→工場にて家具の製作に取り掛かります。この時点で製作手順やイメージは頭のなかにできています。
→12:00になったのでお昼休憩に入ります。
→13:00から午後の仕事がはじまります。引き続き担当の家具の製作を進めます。
→15:00から15分間の休憩です。工場でも現場でも基本的に10時と15時に「いっぷく」の休憩があります。
→17:00前に全員で工場の掃除をします。17時を過ぎたら退勤時間です。繁忙期や特別な事情がなければ基本的に残業はありませんので、身の回りの片付けが終わったら退社します。道具の手入れをするひとがいたり、残って趣味の製作をするひともいます。

こんな感じで職人さんの1日は、現場への納品や取り付け作業がない日は、ほぼずっと工場での製作になります。
退屈そうでしょうか? 大変そうでしょうか? 楽しそうでしょうか? 
わたしたちはオーダー家具をつくる小さな会社なので、職人ひとりひとりが担当する家具を持ち、責任をもって製作しています。
そしてチームで納期までに仕上げていきます。
なにも考えずに、ただ手を動かせばいい、そういう職場ではありません。
だから、わたしたちが求めるのは「家具もつくれるひと」なのです。